【上田電鉄】「丸窓電車」モハ5250型無料で譲ります 運搬費は自己負担

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1帰社倶楽部φ ★
上田電鉄(上田市)は、かつて同社別所線を走り、「丸窓電車」の愛称で親しまれた「モハ5250型」
電車2両のうち1両を、希望者に無料で譲ると決めた。来年1月31日までに譲渡先が見つからない場合、
解体する予定。個人、法人を問わず「大切に使ってもらえればありがたい」としている。

モハ5250型は1927(昭和2)年に製造、翌年から別所線で3両が走った。86年に引退後、
2両を上田市の別所温泉駅で展示。もう1両は2004年に長野計器(上田市)が譲り受け、
同市御岳堂の工場で資料館に使っている。
同駅の2両のうち1両は電車関連の資料を収め、イベント時などに公開している。老朽化が目立って
きたため、来年度中に塗装し直し、窓ガラスや座席の補修もして資料館として使用を続ける。
もう1両は「補修経費をかけられない」(原勝美運輸部長)として譲渡することにした。

車両はクリームと紺の2色で長さ15メートル、幅2・6メートル、高さ3・8メートルほど。
ドアの戸袋の窓は、国内でも珍しい楕円(だえん)形だ。「『別所線と言えば丸窓電車』と言われる
ほどシンボル的な車両」と原部長。現在は丸窓電車を模した「まるまどりーむ号」が走っている。
車両運搬費は譲渡先の負担。市内で運ぶだけでも130万円ほどかかるという。申し込み多数の
場合は選考する。問い合わせは上田電鉄へ。

[信濃毎日新聞]12月3日(金)
http://www.shinmai.co.jp/news/20101203/KT101202SJI090009000022.htm
上田電鉄が無料で譲渡する「丸窓電車」モハ5250型
http://www.shinmai.co.jp/news-image/KT101202SJI0900090000221.jpg