・防衛省が、自衛隊施設内での民間人による政権批判発言を封じ込める事務次官通達を
出したことが、国会で大問題となっている。
きっかけとなる発言を行った民間団体「入間航友会」の荻野光男会長(88)が17日、
夕刊フジの単独取材に応じた。荻野氏は「自民党政権時代から、自衛隊や政治に苦言を
呈してきたが、今回突然、民主党政権が言論封殺に出てきた。民主党は『言論の自由』を奪い、
日本をつぶす気なのか」と激白した。
例年同様、約3000人の招待客の前であいさつした。
これを伝え聞いた北澤俊美防衛相ら政務三役が激怒して、前代未聞の次官通達に発展したというが、
今回の通達について、荻野氏は「とんでもない話だ。『民主党よ、ふざけるな!』と言いたい」といい、
こう続けた。
「私は以前から、原稿なしで自由にあいさつしてきた。自民党政権時代も、民間人の立場で、自衛隊や
当時の政治に対する思いのたけを述べてきた。さんざん苦言や文句も言ってきた。航空祭には、
自民党の大臣や議員もたくさん来たが、これまで一切抗議はなかった。それが、政権交代した途端、
民主党は『批判するのはケシカラン』と言い出した」
次官通達は、荻野氏の発言を、自衛隊法などの「政治的行為の制限」違反との誤解を招く
「極めて不適切な発言」と断じたうえで、(1)政治的行為と誤解されることを行わないよう参加団体に要請
(2)誤解を招く恐れがある場合は参加を控えさせる−などの対応策を指示している。
荻野氏は「民主党はかつて『徹底的な情報公開』『国民目線の政治』などを掲げていたが、やっている
ことは正反対だ。私は別に、個人を誹謗中傷したわけじゃない。政権や政党は批判されるのが当たり前
ではないのか。現に、あいさつした後、大勢の人が『よく言ってくれた』『その通りだ』と
握手を求めてきた」という。
そのうえで、「民主党は化けの皮がはがれた。このままでは、言いたいことが言えない世の中になる。
来年の航空祭でも、私は同じように自由に発言する。国会に呼ばれたら、堂々と出ていく。私は『言論の
自由』を守るために、断固として戦っていく」と宣戦布告した。(抜粋)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101119/stt1011190025000-n1.htm