【モスクワ共同】15日付のロシア有力紙コメルサントは、13日の日ロ首脳会談に関する記事で、
北方領土問題についてロシアは1956年の日ソ共同宣言に基づき、平和条約締結後の歯舞、色丹の
2島引き渡しに応じるつもりだったが、今後は方針を変更し、同宣言に基づいて日本と交渉すること
はないと報じた。ロシア側の消息筋が明らかにしたという。
同筋は、まず2島引き渡しを実現し、残る島も最終的に返還させるとの「アニメ的」な幻想を
日本側が抱いていると批判した上で「これらの島はロシア領であり、この問題を協議することはない
というのが今のわれわれの立場だ」と強調したという。
またロシア政府系企業ガスプロムのミレル社長が訪日を中止し、極東ウラジオストク近郊で計画して
いる液化天然ガス(LNG)プラント関連の契約文書が日本側との間で調印されなかったことにも触れ、
ガスプロムは日本でなく、韓国を契約相手に選ぶ可能性があると指摘した。
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http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111501000842.html