沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、
流出させたことを認める供述をしている神戸海上保安部(神戸市)の主任航海士である海上保安官(43)の同級生らが、
本人と家族の支援に乗り出すことが12日、主任航海士の弁護士への取材で分かった。
この日も任意での事情聴取は続いたが、主任航海士は弁護士に対し、
「警察には処分を早く決めてほしい。家族や職場に大きな迷惑がかかってしまって、戸惑っている」などと話しているという。
主任航海士の家族からの依頼を受け、11日夜に主任航海士と面会した高木甫(はじめ)弁護士(兵庫県弁護士会)によると、
高等専門学校時代の同級生ら数人が主任航海士や家族の心労を心配し、連絡を取り合って支援の輪を広げているという。
このうち男性1人は、11日夜に高木弁護士が神戸海上保安部の庁舎内で面会する際にも付き添った。
同級生らは具体的に団体を発足させてはいないが、物心両面で主任航海士を支える方針。
家族の生活の面倒をみるなどの活動をしていくという。
また、高木弁護士が12日午前に電話で連絡を取った際、主任航海士は
「警察が自分の処分をどうするのか。決めるなら早く決めてほしい」と訴えた。
さらに、「マスコミが家族の元や職場に殺到していると聞いた。大変な迷惑をかけている」と戸惑いの言葉も口にしたという。
主任航海士をめぐっては、流出を「告白」したことが明らかになると、
第5管区海上保安部に擁護する電話やメールが相次いだほか、インターネット上には英雄視する書き込みも続出。
主任航海士の“減刑”を嘆願する首相あての署名を募る掲示板まで登場し、すでに4700件を超える署名が寄せられている。
ソース MSN産経 2010.11.12 13:02
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101112/trl1011121306001-n1.htm