★尖閣映像流出:PC使用許可10人 専用機に…石垣海保
・沖縄・尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した際のビデオ映像が
流出した問題で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)が那覇地検に提出した十数本の
映像資料は、同保安部警備救難課の共用パソコンに保存してあったことが政府関係者の
話で分かった。共用パソコン使用にはパスワードなどが必要で、知りうるのは同課員
10人に限られる。流出映像と同一の約44分の映像資料も含まれ、海保は課員が
何らかの形で持ち出したことが流出につながった可能性があるとみて、調査を進めている。
関係者によると、共用パソコンは捜査資料の保存専用。インターネットなどには接続せず、
外部とつながらない独立した形で設置されており、サイバー攻撃やウイルス感染により
外部流出する危険性はない。使用するためにはIDやパスワードが必要で、知りうるのは
同課員だけだった。
那覇地検に提出された映像資料は、決められた編集担当者が作成していた。公文書を
改変できないよう、保安官一人一人にあてがわれているパソコンには映像編集ソフトを
組み込めない規定になっており、編集担当者は共用パソコンで映像資料を作成し、
保存したとみられるという。
警備救難課では、中国人船長の公務執行妨害容疑での証拠の補強捜査と、領海内での
中国漁船の違法操業を外国人漁業規制法違反容疑で立件するための捜査を並行して
実施。違法操業の実態確認など証拠固めには、編集した映像資料が必要だった。
課員が捜査資料などを共用パソコンからコピーするために使う記録媒体は、業務用を
示すラベルを張ってあれば使用可能だった。コピーを保存した記録媒体は外部に
持ち出せない規定だが、何らかの形で持ち出されて流出した可能性があり、海保は
パソコンの使用実態を調べている。
http://mainichi.jp/select/today/news/20101107k0000m040099000c.html