【尖閣ビデオ流出】 中国 「なぜ今、中国の嫌うことが起こるのか。関係修復の努力が足りないということだ」

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1影の軍団ρ ★
尖閣諸島沖での漁船衝突事件を撮影したとみられるビデオ映像がインターネット上に流出した問題で、
対日工作にかかわる中国筋は5日、「日本政府は責任ある対応を早期に打ち出す必要がある」として、
事態収拾が遅れた場合に及ぼす両国関係への影響を懸念した。

中国側は、ビデオ映像の存在には神経をとがらせているが、「(映像により)日本側の行為の
違法性を覆い隠すことはできない」(外務省報道官)との立場。流出したからといって、この基本姿勢が変わることはない。

ただ、横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた
日中首脳会談の実現に関し中国は、ふさわしい条件と雰囲気づくりを日本側に再三求めている。

「なぜ今、中国の嫌うことが起こるのか。関係修復の努力が足りないということだ」(日中関係筋)との
厳しい見方が出ている。 

映像流出問題は、共産党機関紙・人民日報のウェブサイトが日本の報道を引用する形で
伝えている程度で、抑制的な対応が目立つ。ただ、胡錦濤国家主席のAPEC出席には、
中国の対日世論だけでなく、日本国内の対中感情も落ち着く必要がある。

中国側は、APECと同時期に広島市で開かれる「ノーベル平和賞受賞者サミット」に、
今年の同賞受賞者である中国の民主活動家、劉暁波氏の代理として、1989年に起きた
天安門事件の学生リーダーだったウアルカイシ氏が出席することも警戒。

菅直人首相と胡主席の首脳会談実現には、複雑な調整が伴いそうだ。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110500612