【訃報】 絵本「100万回生きたねこ」作者、佐野洋子さん死去…72歳

このエントリーをはてなブックマークに追加
259名無しさん@十一周年
あるとき ねこは だれの ねこでも ありませんでした。
のらねこだったのです。
ねこは はじめて 自分の ねこに なりました。
ねこは 自分が だいすきでした。
なにしろ りっぱな とらねこだったので りっぱな のらねこに なりました。






どんな めすねこも ねこの およめさんに なりたがりました。
大きなさかなを プレゼントする ねこも いました。
上等のねずみを さしだす ねこも いました。
めずらしい またたびを おみやげにする ねこも いました。
りっぱな とらもようを なめてくれる ねこも いました。

ねこは いいました。
「おれは 100万回も しんだんだぜ。いまさら おっかしくて!」
ねこは だれよりも 自分が すきだったのです。