>>74 失われた20年間、日本を除く先進国は年平均4%程度の名目成長をしてきたのに、日本の名目成長率はほぼゼロ。
日本も一定程度の実質成長を達成していたにも関わらず、デフレが見事にこれを相殺してきたんだろ。
IMFの統計によると、1990年の日本のGDPは439兆円 → 2010年のGDPは475兆円程度。
仮に、他の先進国と同様に1990年から20年間年率4%の名目成長をしていたと仮定すると
439兆×1.04^20 = 439兆 × 2.19 = 961兆円
現在の日本のGDPは約1,000兆円となる。
800兆円といわれる債務問題はGDP比80%となって大した問題ではなかったことがわかる。
しかし、デフレにより名目成長を行わなかったツケはこんなものじゃすまされない。
この20年間で生み出されるはずだった付加価値の合計額を求めてみろや。
等比数列の和 ( 等比級数 ) Sn = a ( 1-r^n ) / ( 1-r )
ここで、初項 a = 439兆円、公比( 成長率 )r = 1.04、項数( 期間 )n = 20年 をあてはめると
S20 = 439兆×(1-1.04^20)/(1-1.04) = 13,060兆円!
これにたいし、実際に生み出された付加価値額(名目GDP)の合計は9,858兆円。
つまり、年率4%の名目成長をしていた場合と、デフレにより名目成長を打ち消してきた現実の日本を比べると
13060兆 − 9858兆 = 3202兆円 の付加価値を喪失したことになる。
日本人口は約1億2700万人なので、国民一人当たりだと、3202兆円 / 1億2700万人 = 2521万。4人家族なら1億円を稼ぎ損ねてんだよ!