【北海道】ひとん家の床下で1カ月生活…“借りぐらし”の37歳無職男逮捕

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北海道警稚内署は3日までに、公営住宅の床下に入り込み、約1カ月にわたり食糧や生活必需品を
万引して暮らしていた住所不定、無職の男(37)を窃盗容疑で逮捕した。
男は容疑を認めているが「泥棒生活を続けていても、捕まらないまま生きていけると思っていた」
などと、“借りぐらし”に自信をのぞかせていたという。
真冬は氷点下10度前後まで冷え込むという北海道稚内市の道営住宅床下で、盗品に囲まれて
冬を越そうとしていた男がいた。豪華食材やマンガも備えられていたというから、なんとも…。

男の“マイホーム”は4階建て道営住宅1階の床下。水道管などの配管が行き交う“室内”は、
高さは約1メートルと低いものの広さは2LDKクラスの約60平方メートルもあった。
そこに備えていたものは、ろうそくやカミソリ、歯ブラシセットなどの生活用品のほか、
ジンギスカン用のラム肉、豚肉、ホルモンに日本酒も用意され、調理用の携帯ガスコンロも
備わるという“豪華版”。さらに人気マンガ「格闘美神・武龍(ファイティングビューティー・
ウーロン)」全18巻に「暁!!男塾」や「ROOKIES」もあった。

逮捕容疑は今年7月末、稚内市内のアパートに侵入し、ゲーム機「プレイステーション3」など
計1万7000円相当を盗んだ疑い。盗んだゲーム機やコントローラーを同市内の買い取り業者に
持ち込んだ際、身分証を提示したことが逮捕につながった。稚内署などは、生活備品もすべて
万引でそろえていたとみて追及している。

捜査関係者などによると、男は稚内市内の運送会社に勤務していたが、7月上旬に退職。
直後に生活が困窮し、アパートの家賃も払えなくなってホームレス状態に。野宿しながら、
万引やゴミを拾って食いつないでいたが、「10月上旬、ゴミあさりに来た道営住宅の床下に、
生活できるスペースを見つけて住み着いた」と供述している。

10月26日、道営住宅の住民から「おかしな男が出入りしている」と稚内署に通報があり、
駆けつけた同署員が床下を捜索すると、真っ暗闇の中で、生活用品に囲まれた男がいたという。

SANSPO.COM
http://www.sanspo.com/shakai/news/101104/sha1011040510002-n1.htm