米ゼネラル・モーターズ(GM)[GM.UL]は28日、新規株式公開(IPO)に向け、米政府に対して
21億ドルを返済すると同時に、年金基金や退職者向け医療保険プランに対する支払いを前倒しで行うと発表した。
GMによると、再上場を果たした後は、米国の時間給労働者および給与労働者の年金基金に少なくとも
40億ドルの現金と20億ドル相当の普通株を拠出するほか、優先株を2%のプレミアムで買い戻す。
さらに、全米自動車労組(UAW)の退職者医療保険プランに提供した債券28億ドルを返済する。
これらの措置により、GMのバランスシートが110億ドル減少し、利払いや優先株への配当負担が
年間5億ドル減少するとしている。
GMは優先株への配当や利払い、UAWが保有する債券に9%の金利を支払ってきた。
また、GMは銀行団から50億ドルの信用枠を受けることで合意した。
その資金はIPOを完了する前に必要になる資金だという。
関係筋によると、GMのIPOを引き受ける主要10行がそれぞれ3億7500万ドルの信用枠を提供するほか、
残りを他の10行前後が引き受ける。
主要10行はシティグループ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、バークレイズ・キャピタル(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)、
ドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)、ゴールドマン・サックス・グループ(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)、
JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)、
クレディ・スイス (CSGN.VX: 株価, 企業情報, レポート)。
[デトロイト 28日 ロイター]
2010年 10月 29日 10:29 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-17900920101029?