授業料無償化でも 「援助必要」 あしなが募金始まる
2010年10月24日 00:36 カテゴリー:九州 > 福岡
病気や自殺、事故で親を亡くした子どもたちへの奨学金を募る「あしなが学生募金」の街頭募金が23日、
県内10カ所で始まった。4月から公立高校の授業料無償化(私立は一部助成)が実施され、募金は減少傾向だが、
実施主体のあしなが育英会は「授業料以外の教材費などの負担がなお重く、変わらぬ援助が必要」と呼び掛けている。
福岡市・天神では、遺児の大学生やボランティアの高校生計20人が「遺児たちが自立の
スタートラインに付くために、力を貸して」と訴えた。
同会によると、4月の街頭募金では「授業料無償化で奨学金は不要になった」といった考えが広がり、
募金は全国で前年春より12%減の1億7600万円にとどまった。
一方、同会が8月に支給世帯に行ったアンケートでは、なお45%が「教育費不足」と答えた。
無償化以前から授業料の減免措置を受けている学生が多く、負担軽減につながっていないという。
同会は24、30、31日にも街頭募金を行う。
=2010/10/24付 西日本新聞朝刊=
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