民主党の国会議員有志でつくる「人権問題を市民とともに考える議員連盟」(土肥隆一会長)は21日、
国会内で、ノーベル平和賞受賞が決まった中国の民主活動家、劉暁波氏を支援する会を開き、同党国会議員11人が出席した。
支援する会は、獄中にある劉氏の釈放や言論をはじめ平和な活動の自由を保障するよう中国政府に強く求める決議を採択した。
また、劉氏の妻で現在自宅軟禁されている劉霞氏が「日本の国会議員の皆様方のご好意は、
劉にとって大きな励ましになることと信じている」とのメッセージを支援する会に寄せた。
議連は決議を近く前原誠司外相に提出し、外務省を通じて在京の中国大使館に届けたい考えだ。
議連の牧野聖修幹事長は「劉さんのノーベル賞受賞に対して中国政府のとっている態度は、
平和と人権と民主主義に対する冒涜(ぼうとく)だ。
隣国の国会議員として見過ごすことができない」と述べ、超党派での活動も展開する考えを示した。
ただ、議連が民主党所属の国会議員412人に参加を呼びかけたのに対し、出席議員がわずか11人だったのは、
同党議員の人権問題への意識の低さを浮き彫りにしたとも言える。
民主党では、輿石東参院議員会長は14日の記者会見で、劉氏の釈放を求めるかを問われ、
「オレが釈放しろったって(中国政府は)釈放しないよ。そういうムダなコメントは答えない」と述べたこともある。
輿石氏は昨年12月、小沢一郎元代表が率いた党訪中団の名誉副団長だった。
ソース 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101021-00000586-san-pol