投資家から資金を集めて運用し利益を分配する「投資ファンド」に対して、証券取引等監視委員会が
行った集中検査で、25のファンドで、集めた資金を別の目的に流用するなどの法令違反が
見つかり、監視委員会は十分注意してファンドを選んでほしいと呼びかけています。
「投資ファンド」は、投資家から資金を集めて運用し、利益を分配する仕組みで、ここ数年、
金融市場で広く活用されています。その一方で、一部のファンドについては、投資家からの
苦情が相次いでいることから、証券取引等監視委員会は、各地の財務局とともに去年6月から
集中的な検査を行っています。これまでに苦情などが寄せられた35のファンドを扱う業者を
検査したところ、70%余りに当たる25の業者に法令違反が見つかり、このうち15の
業者が行政処分を受けたということです。最も多かったのが投資家から集めた資金を
別の目的に流用していたケースで、9業者に上りました。このうち、東京・港区の
投資ファンド「ソーシャル・イノベーション」は、132人から4億8000万円を
集めましたが、実際に運用したのは10%以下で、残りを会社の運転資金などに
流用していたことなどから、先月、金融庁から業務改善命令を受けました。
このほか、8つの業者が投資の利回りなどについて、客にうその説明をしていたということです。
証券取引等監視委員会は、十分に注意して投資するファンドを選んでほしいと呼びかけています。
*+*+ NHKニュース 2010/10/20[07:21:27] +*+*
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101020/k10014689311000.html