指定暴力団工藤会(北九州市)が、福岡県暴力団排除条例を理由に運送会社から中元の発送依頼を断られたため、
条例がない他県から発送していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。
国土交通省は、国が定める運送約款に、暴力団関係者からの依頼拒否を盛り込む検討を始めた。
捜査関係者や運送会社によると、工藤会は6月、北九州市の営業所に高級のりなどの発送を依頼したが断られたため、
同じ会社の山口県内の営業所から発送した。
福岡県では暴力団の活動助長などを禁じた条例が4月に施行されており、福岡県警は「暴力団の名前が入った発送物を引き受けると、
条例に抵触する可能性がある」と指導していた。
国が定める「標準運送約款」は、違法物の発送依頼などに拒否を認めているが、暴力団に関する規定はない。
警察庁や運送業界から、暴力団からの依頼を拒否できると明記するよう要請があり、検討に着手したという。
2010/10/18 11:31 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101801000196.html