★北九州市長選 自民初の不戦敗か
来年1月23日告示、2月6日投開票の日程が決まった北九州市長選で、自民党が初
めて「不戦敗」となる可能性が高まった。市議会(定数61)の自民党議員団(15
人)が、候補者擁立見送りを18日に会派として決める方針であることが15日明らか
になった。一方、民主党や連合福岡は、再選出馬へ意欲を示している北橋健治市長(5
7)を支援する準備を進めている。
議員団に所属する議員らによると、前回選挙の直後から候補者擁立の模索を続けてき
たという。だが、議員団に所属する元議長らは15日、取材に対し「勝てる人がいな
い。時間的にももう無理」「経済界の意思表示もあった」と語った。党県連幹部も「議
員団が断念したのであれば擁立は難しいだろう」と話している。一方、「来月投開票の
福岡市長選次第では風向きは変わる。あきらめていない」という同党関係者もいる。
同党は2007年の前回選挙で、5期務めた末吉興一前市長の後継者として元国土交
通省局長の柴田高博氏を公明とともに推薦した。しかし、得票は約17万7千票にとど
まり、民主党衆院議員から転じて民主、社民、国民新の各党から推薦を受けた北橋氏に
約4万票差で敗れた。
市議会の自民系会派は、党議員団と「自民市民クラブ」(7人)に分かれ、最大会派
を民主・社民系の「ハートフル北九州」(16人)に譲っている。自民市民クラブは北
橋市政に「是々非々」の態度をとっており、候補擁立を目指す動きはみられない。
(後略)
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000001010160002