日本人が自主的に進もうとすると、CIAが邪魔してきた。
けして唯々諾々としていたわけじゃない。石原はその点を言及していない。
「秘密のファイル CIAの対日工作」から考える戦後史(2)
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10296880008.html 当時の重光外相はアメリカに対し、
安保改定に関して、次のような提案を行っていることだ。
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・相互防衛条約を盛り込み、中ソの共産主義同盟と対抗する。
・米地上部隊が六年内に撤退する移行期の取り決めを結ぶ。
・米地上部隊の撤退から六年以上後に、米空・海部隊が撤退する時期で合意する。
・在日米軍基地と、在日駐留米軍は相互防衛の目的のみに利用される。
・防衛分担金はこれ以上拠出しない。
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つまり、鳩山(一郎)政権はこの時点ですでに、アメリカ軍の日本からの撤退を視野に入れて、
安保改定を交渉していたのである。
(略)
さて、岸信介政権誕生に象徴される1960年代は、
CIAによる対日工作がもっとも盛んだった時代だといえるのかもしれない。
ドイツ国営放送による戦後日本のCIA統治を扱ったドキュメンタリーでは、
社会党委員長の浅沼稲次郎を右翼少年が刺殺した事件について、
右翼の大物であった児玉誉士夫を使ってのCIAの関与が示唆されているし、
また、岸自民党の選挙戦を支援するために、CIAは現在の貨幣価値にして、
数百億円規模の資金援助を行っていたようだ(もちろん違法である)。