★ナルトサワギク 安房地域で増殖 牛などに食中毒起こすおそれ
1円玉ほどの黄色い花が特徴のナルトサワギク=7日、南房総市沓見
牛などが食べると食中毒を引き起こすおそれのある特定外来生物の
ナルトサワギクが安房地域で増えている。
安房生物愛好会(諫川正臣会長)では家畜への被害や、
強い繁殖力と生育力が安房地域の生態系に悪影響を与える可能性もあるとして、
駆除を呼び掛けている。
ナルトサワギクは、日本では1976年に徳島県鳴門市で発見された。
関西、四国を中心に広がりを見せており、東日本では静岡、福島両県で報告されている。
本県では2007年に館山市出野尾で発見され、鴨川市東を北限に、
館山市岡田、大井、八幡、正木、南房総市山名、加茂でも確認されるなど
安房地域で広がりを見せつつある。
同会によると、今のところ、牛の被害報告はないという。
一方で、風評被害にならぬよう懸念を示している。
安房地域の発生地には草の生い茂った山林よりも残土集積場や造成工事跡地など
地肌が露出した荒れ地に多く、本県での発生に何らかのかかわりを推測している。
千葉日報
http://www.47news.jp/news/2010/10/post_20101008175104.html