大証ヘラクレス上場の東京・新宿のエステティクサロン「ラ・パルレ」は5日、
東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。負債総額は約27億円。
破綻(はたん)した日本振興銀行が主要取引先で、新規融資が受けられなくなったほか、
保有する同行株の損失処理で経営に行き詰まった。振興銀関連の倒産は同社が初となる。
東京商工リサーチによると、同社は昭和53年4月、「総合美容パルコ」の店名で創業。
その後、店名を「ラ・パルレ」に、平成11年8月には社名も変更し、14年5月大証ヘラクレスに上場した。
サロン経営のほか、化粧品・美容機器・健康食品などの販売を手掛け、ピークの19年3月期には
売り上げ約140億6500万円を計上し、100店以上を展開していた。。
しかし、20年3月に誇大広告迷惑勧誘などの不正取引行為により、
東京都から行政処分を受け、信用が低下し、21年3月期には、約29億円の
2期連続最終赤字となった。経営の立て直しに向け、
日本振興銀行の株式を取得し、役員受け入れ、同行の「中小企業振興ネットワーク」を
活用した再建策を模索していた。最近ではサッカーJ1湘南ベルマーレの
オフィシャルクラブパートナーとしてスポンサーに名を連ねるなどしていた。
しかし、先月10日に日本振興銀行が破綻。新規融資が見込めなくなったほか、
保有株の現存処理で約3億3500万円の損失を計上を迫られ、債務超過に陥る
可能性があると発表していた。急きょ、新たなスポンサーを探したが、資金繰りがつかなくなり、自力再建を断念した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101005-00000590-san-bus_all