山梨県議会9月定例会は28日、代表質問が行われ、自民系2会派から質問に立った県議は
来年早々の知事選に再選出馬を表明している横内正明知事(68)を競うように持ち上げた。
初めに登壇したのは、最大会派「自民党政友会」(14人)の清水武則氏。中部横断道の
県費負担軽減などの実績を列挙し、「立候補表明に賛辞の拍手を送り、再選に向けた船出を
こぞって強力に支持する」と強調。「明るい未来の山梨を作っていけるのは知事をおいてほかにない」
とたたえた。
続く第2会派「県民クラブ」(10人)の高野剛氏は、「『県民クラブ』は県民の意見を
間違うことなく知事にお伝えできる『生粋の与党』」と述べ、知事との距離の近さをアピール。
「知事には(三国志の)劉備玄徳にも重なる『徳将』になってもらいたい」とおだて上げた。
知事選を巡っては今のところ共産党以外に対抗馬擁立の動きはなく、県議会内では知事の再選は
濃厚との空気が支配的だ。知事選後の県議選を見据え、県議たちは所属会派が知事に近いかどうかが
自分の選挙結果を左右するため、すり寄り攻勢を始めたとの見方が専らだ。
(2010年9月29日11時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20100929-OYT1T00448.htm