沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺海域で日本の巡視船との衝突事件を起こした
中国漁船の船長の釈放が決まった。中国外務省報道官の抑制した談話とは対照的に、
中国の世論をリードするインターネット利用者は“勝利”に快哉(かいさい)を送り、対日強硬姿勢をより激化させている。
中国のポータルサイト、「捜狐ネット」などの掲示板には、船長釈放が速報されると、
数百件の書き込みが殺到した。
「日本は弱い者をいじめ強い者を恐れることを事実が証明した」
「歴史を見れば日本に対して取る道は一つしかない。大和民族を滅ぼせ!」
「英雄(船長)に敬意を表する! 打倒日本帝国主義」「断固として日本に打撃を加えよ!」−。
釈放で事態が収拾されるとは考えておらず、今後は日本政府に損害賠償と
公式の謝罪を求めるよう主張。国際法廷に日本の“違法拘禁”を訴えるなど、
尖閣諸島の領有権をめぐり攻勢をかけることを求めている。
中国側が一方的に延期を決めた東シナ海のガス田「白樺」(中国名・春暁)の
共同開発交渉についても、「弱腰」にならないよう要求。「自分が中国の指導者ならば、
とっくに派兵し日本列島を制圧している」など、武力行使を肯定する意見も少なくない。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100924/chn1009242014010-n1.htm