ガス田で首相、対抗措置を検討 単独試掘案も
【共同通信】
菅直人首相は18日、日中双方が権益を主張する東シナ海のガス田
「白樺」(中国名・春暁)で中国が掘削作業に踏み切った場合の対抗措置の検討に
着手した。中国側が白樺の洋上施設に掘削用とみられる機材を搬入したことを
重視し、同日午後に前原誠司外相、仙谷由人官房長官らと公邸で協議した。
政府部内では中国側の施設周辺で日本単独での試掘に踏み切ることも含めた
「複数案」(政府関係者)が浮上している。
協議には外務省の佐々江賢一郎事務次官、斎木昭隆アジア大洋州局長、
細野哲弘資源エネルギー庁長官らも出席。中国側の動向を注視するとともに、
外交ルートを通じて自制を求めていく方針を確認した。
海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事件で漁船船長を逮捕、送検したこと
をめぐっては「国内法にのっとり粛々と手続きを進める」(前原氏)ことでも
一致したとみられる。白樺周辺では、海上自衛隊哨戒機P3Cによる
警戒監視活動を強化する方針だ。
日本政府は2005年7月に帝国石油に試掘権を許可。対抗措置としては、
国際海洋法裁判所への提訴も選択肢となる可能性がある。
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010091801000823.html