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名無しさん@十一周年:
為替介入しろと言っている人は、介入の時期とその時の為替相場を見てみ。
■為替介入で円高が止まった事例は、歴史上ない
1990年代と2000年代前半に、日本は為替介入を行った。『しかし、その間も円高はずっと進んだ』。
そして『実は、介入を止めたら、半月〜1ヵ月くらいして、介入終了時の相場から見て、円安に揺り戻しが起きている』。皮肉な話だ。
■なぜ、こうなるのか?
『為替介入している間は、誰でもボロ儲けできる。だから、普段は為替をやらない人も参入したり、ファンドはいつもより投入金額が増やし、逆に円高圧力が強まる』。
介入を期待して円買い・ドル売りで待ち、介入により円安に振れたら、円売り・ドル買いをして利益を得て、また利益を得ようと、円買い・ドル売りをして待機する。
一度為替介入をしたら、この円高圧力は、日銀が大量の含み損を抱え「もう為替介入できない」となるまで続く。
今は、「どうせ日本政府(決定権は財務大臣にある)は介入するだろ」と踏んで、
「早く介入しろ〜。俺達を儲けさせろ〜。介入楽しみ、楽しみw」と、玉をたくさん投入して待っている状態。
■日銀が市場介入したら、ユーロ売り(これによりドル安になっている)を仕掛けたファンドが儲かるだけ
ファンドは、その介入で利益を得るために、売りを仕掛けた。
売りが一番たまってたのは、2010年5月前半まで。
夏に入ってからは、ファンドの先物玉は、介入待ちのロングを大量に抱えていた。
日本政府が動かないと確認した財務大臣の緊急会見をきっかけに、
ロングが機械的に処理されて、全てが一斉に売りに寝返って、一気に走ったのが8/24の83円の円高。
しかし、翌日はすっかり平坦平穏な状態。
今ある売りは全て戻り売り狙いなので、これから介入しても、戻り狙いの美味しいおかずにされるだけ。
■現在の市場規模は、2000年代前半の10倍。為替介入を実行した場合、その円高圧力の規模は、どうなるか?
スイスの失敗を見れば解ることだろう。スイス中央銀行の損失143億スイスフラン(1兆1600億円)は、日本の経済規模から見るのではなく、スイスの経済規模から見る。
保有する金の含み益で最終損失は減らしたが、金が暴落したらスイスはどうなるか…。
因みに、日本の為替介入の原資は、銀行の預金…。