みやま市長 質問に「圧力」、「議員報酬削減」文書提出
福岡県みやま市議会で市長の退職金削減について質問するという
議員の事前通告に対し、西原親市長が「質問するのであれば、
議員報酬25%カットの議案を12月議会で提出せざるを得ない」
との文書を議長に提出していたことが分かった。
この議員は「圧力としかとれない」と反発している。
質問を通告したのは壇康夫議員。3年前の市長選で西原市長が
マニフェスト(選挙公約)の関係文書に退職金削減を盛り込んでいるとして、
その考えをただすことを3日に伝えた。
これに対し、西原市長は6日、牛嶋利三議長あてに、正式な公約には
退職金削減を記していないとした上で、「私は報酬を25%カットしてきたので、
議員報酬もカットせざるを得ない。市議全員の報酬をカットすれば、
財政健全化に大いに寄与する」との文書を出した。
文書は9日の議会運営委員会で取り上げられ、「脅しともとれる」との意見も上がった。
壇議員は13日、通告通りに質問し、西原市長は、公約に退職金削減を掲げていないと答弁した。
西原市長は、議員報酬の削減議案を提出する考えはないとしたうえで、
「文書の書き方がまずかったと反省している。(マニフェストに)書いていない
ことまで問われ、心情として議員報酬削減と言わざるを得なかった」と釈明している。
(2010年9月14日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20100914-OYS1T00603.htm