「勝てるかって? 小沢さんは、元来負ける勝負はしない! 勝つための票読みができたからこその出馬宣言だ。
すでに、そのために10億円の軍資金を準備したと聞くし、出るからには菅と仙谷一派を徹底的にブッ潰すつもりだ!
こう息巻くのは、今や永田町でその一挙手一投足が注目され始めた小沢グループの幹部議員だ。
ご存知の通り、菅&仙谷政権に長らく“蟄居”を命じられていた小沢一郎前幹事長が、
8月25日に民主党代表選への出馬を表明。これが原因で、「逆襲の機会」を窺い続けてきた
小沢グループが、党内のそこかしこで気勢を上げまくっているのである。
全国紙の政治部記者が、突如、永田町を震撼させた小沢氏出馬の経緯をこう明かす。
「小沢は検察が騒ぐ政治資金疑惑の尻馬に乗り、『脱小沢』を断行した菅直人総理と
仙谷由人官房長官に怒り心頭だった。ただ、その私憤も挙党態勢でポストを優遇されれば、チャラにするつもりだったのです。
ところが、菅がそれを拒否。『最高顧問会議を設置するので、そちらの長に…』と言いだした。これに小沢がブチ切れ、
“最終戦争”に踏み切ったのです」
また、これには後日談があるという。菅総理の“小沢切り”に呼応した仙谷官房長官が「どうせ、政治的に終わったジジイ」
「放っておいても出馬できない」とせせら笑ったことから、小沢氏が「核のボタンを押した」とも評判なのだ。
ただし、この逸話からも分かる通り、菅−仙谷ラインは自らの戦略に溺れるあまり、
小沢氏の力を舐め切っていたフシがある。
その拠り所となったのが、参院選後に各紙が行った世論調査なのだ。この調査によれば、
参院選で惨敗したにもかかわらず、「菅続投」を望む国民はなんと6割前後。
それに比べて、「小沢代表選出馬」を支持する者は1割で、菅人気が圧倒的だったからだ。
この結果に菅と仙谷はウハウハ。小沢出馬は有り得ないと踏んだが、さらなる包囲網を敷くために
旧盆前から次期内閣の大臣手形を乱発していたのです。そのいい例が小沢派の原口一博総務相への懐柔策。
菅は原口に幹事長待遇を匂わせていたのです」(官邸関係者)
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jitsuwa-20100910-207/1.htm >>2以降へ続く