【社会】ブレーキ無しの競技用自転車「ピスト」が違法に公道を走り、事故が多発してる。「俺は練習してるから大丈夫」−毎日新聞

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1びっくりくんφ ★
ピスト ブレーキなしの競技用自転車 暴走で事故多発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100908-00000019-maip-soci
毎日新聞 9月8日(水)15時1分配信

 「ピスト」と呼ばれる競技用自転車にブレーキを装備せず、公道を走る愛好家が増えている。
しかし今年に入り、ピストにはねられた歩行者が死亡したり重傷を負ったりする事故も相次いで発生。
ブレーキなしの自転車が公道を走るのは道交法違反なうえ、事故にもつながりかねないため、
警察は交通違反切符を切るなどして取り締まりを強化している。【田辺佑介、馬場直子】

(略) 
 京都市中京区の繁華街でブレーキなしピストに乗っていた20代男性は、「事故も多いと聞くが、
普段から練習しているから大丈夫。扱えない人は乗らなければいい」と話す。しかし警察庁は
「制動装置が備えられていない以上、道路上での使用は原則として違反」との見解だ。

 自転車メーカーの「ブリヂストンサイクル」(埼玉県)は危険で違法であることを注意書き
しているが、「お客さんが自分で外してしまうとどうにもならない」(広報担当者)と困惑している。
自転車協会(東京都港区)も、「競輪選手でも公道での練習には前後にブレーキを付けている。
ピスト自体は悪くないが、ブレーキなしでの公道走行は大変危険」と警鐘を鳴らしている。

 トラック競技用で、ペダルと後輪の動きが一致する固定ギアを採用。ペダルを止めれば
車体は止まり、後ろに踏めば後退するため、停止するには相当な脚力が必要となる。
部品が少なく整備しやすいことなどから、00年代に入って東京を中心に全国に
広まったとされる。道交法は、時速10キロで走行中、3メートル以内で停止できる
ブレーキを前後輪に備えるよう規定。

ペダルでの停止はブレーキとして認められていない。