日本のリーダーのめまぐるしい交代に目まいがしそうだ。(そんなに交代しては)逆効果だろうに。
日本はこの20年で14人の首相が誕生したが、また新たな首相がもうじき現れるかもしれない。
そうなれば、直近1年で実に3人目の首相ということになる。これでは、新たな政策を導入しようにも
時間が足りないし、実のある政策を実行することはほとんど無理だろう。
こうした事態が繰り返されていたのでは、真っ当な国家運営は難しい。しかし、日本は世界3位の
経済大国であり技術大国でありアジアのリーダー的存在である。日本の首相には、任期期間に
亘っては強靭で信念のある強いリーダーシップを発揮できる人材が求められている。世界の不況を
脱する経済政策を打ち出して国民の支持を得て、合衆国との強固な同盟関係もしっかり保守して
欲しいものだ。
与党・民主党は9月14日に新たに党代表を選出する。最大政党のリーダーはほぼ間違いなく首相
に就任することになる。首相に就任して3ヶ月しか経っていない菅直人氏に対抗して、陰の実力者、
小沢一郎氏が先週、代表選に名乗りを上げた。
菅氏には多くの国民の支持があるが、水面下で政界を動かしてきた小沢氏は、代表選の投票権を
持つ党議員たちからより多くの支持を得ている。アナリストたちは両者の戦いは予断を許さぬ接戦
だと見ている。
彼らはそれぞれに欠点はあるものの、昨年8月に自民党がほぼ50年に亘って握ってきた政権を
手放すことになる直前の何人かの首相たちと比べれば、まだマシである。
菅氏は7月に行われた選挙で敗北し、参議院を制することができなくなったことが問題視されている。
小沢氏は交渉力に長けていることで知られるが、未だ政権トップには就いたことがない。彼には
政治資金スキャンダルが付きまとい、起訴される恐れも今なお残っている。(
>>2-5に続く)
(米)NYタイムズ:
http://www.nytimes.com/2010/09/07/opinion/07tue2.html?_r=1