最初は、小沢氏のアイデアだった。「挙党態勢をきっちりやると言うのなら
『トロイカ+1』だな」
小沢氏の意を受けた輿石氏が30日、菅氏に「受け入れる腹はあるか」と詰め寄ると、菅氏は「ある」と
応じた。同日夜の菅、鳩山両氏の会談でも「トロイカ+1」で一致、対決回避との楽観論が広がった。
だが、同床異夢だった。
菅氏は31日、陣営幹部に「何かあったら相談するという意味」と、「トロイカ+1」は実権のない
「顧問会議」のようなものと解説。これに対し、小沢氏の「トロイカ+1」は、政策からカネまで
党運営すべてに拒否権が発動できる「最高幹部会議」。菅氏側には31日になって、小沢氏側が
具体的なポスト提示を求めているとの情報も伝わった。菅氏がのめる話ではなかった。
「4人で会えば密室談合と批判される。2人で会う」
菅氏は31日午前、
前夜に了承していた4人での会談を拒否、小沢氏との1対1の会談に臨んだ。
一方、「仲介役」を買って出た鳩山氏は31日夕、周辺に「ボクはいったい、何だったんでしょうね」
とぼやいた。首相を退いたばかりの鳩山氏の行動が混乱を増幅させた面は否めない。
ある中堅議員は切り捨てた。
「宇宙語しか話せない伝書バトはダメだ」
*+*+ YOMIURI ONLINE 2010/09/01[07:26:34] +*+*
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100901-OYT1T00150.htm