★自民、「政策不況」で追及強めるも党内や公明、みんなに神経
・菅直人首相と小沢一郎前幹事長の一騎打ちとなった民主党代表選について、
自民党は「民主党のための権力闘争。政治空白を生むだけだ」(大島理森幹事長)と批判、
現下の経済状況を「政策不況」だとして政府・民主党を追及していく構えだ。
党内の一部には、民主党分裂による政権復帰への可能性に期待を寄せる声もあるが、
執行部は、代表選後の政権による党内への切り崩し工作や、他の野党との連立話が
進むことを警戒している。
谷垣禎一総裁は31日の党役員会で、民主党の現状を「国民不在の権力抗争と言わざるを
えない」と批判、秋の臨時国会で政権を追及していく決意を改めて示した。他の出席者からも
「『脱小沢』路線か否かだけの党内論争」という冷ややかな意見が相次いだ。
かつて小沢氏と新生党、新進党で行動を共にした小坂憲次参院幹事長は記者会見で
「『トロイカ、トロイカ』とすし屋じゃあるまいし」と皮肉った。
ただ、執行部は、野党共闘の重要なパートナーである公明、みんなの両党の動向にも
神経を使っている。公明党の支持母体の創価学会は小沢氏との関係修復に動いて
いたことがあり、みんなの党には民主党側が秋波を送っているからだ。
公明党の山口那津男代表は31日夕、国会内で記者団に対し、民主党代表選について
「正々堂々と政策論争を含めて戦っていただきたい」と述べた。政界再編の可能性を
指摘されると「われわれが決めることではない」と言及を避けた。
みんなの党の渡辺喜美代表は国会内で記者団に「民主党分裂は必至だと思う。
アジェンダ(政策課題)にのっとった政界再編であるべきだ」と政界再編への期待感を表明した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100831/stt1008312301020-n1.htm