長浜市発注の水道工事を巡る汚職疑惑で、業者の下請け工事の受注に向けて便宜を図った
見返りにソープランドなどで接待を受けたとして、県警は26日深夜、市上下水道課副参事の
中野恒善(45)=同市加田町=と、主幹の千田一朗(41)=同市相撲庭町=の両容疑者を
収賄容疑で逮捕し発表した。2人は容疑をおおむね認めているという。
発表によると、中野、千田両容疑者は工事の下請けに参入できるよう取り計らった謝礼などの
趣旨と知りながら、市内の設備工事会社「滋賀ポンプ工業」取締役の堀内久和容疑者(40)=
贈賄容疑で逮捕=から接待を受けた疑いが持たれている。
両容疑者は2008年3月5、6の両日、堀内容疑者から東京や横浜のソープランドやキャバクラ
などで約40万円相当の接待を受けた。3人は工事に使う機材の検査名目で1泊2日で出張して
いた。千田容疑者と堀内容疑者は数年来の付き合いだったという。
問題の水道工事は07年11月に入札があり、東京の大手設備会社が約8250万円で落札し、
滋賀ポンプ工業が下請けに入った。
■業者丸抱え豪遊出張
長浜市発注の水道工事を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕された市職員2人は、贈賄側の
業者から1泊2日の公務出張中に高級ソープランドやキャバクラ、高級すし店など1人当たり
約19万円分の接待を受けていた。捜査関係者らによると、事前に市から旅費を受けとっていた
が、交通費やホテル代まですべて業者に負担させていたという。
写真:市役所東別館にある上下水道課を捜索する県警捜査員ら=長浜市八幡東町
http://www.asahi.com/areanews/images/OSK201008270127.jpg 記事:朝日新聞社
http://mytown.asahi.com/areanews/shiga/OSK201008270129.html (次へ続く)