★「奨学金を生活費に」 集会で高校生が窮状訴え
経済的に厳しい家庭の子どもの教育を保障する取り組みを考えようと、「貧困で子どもたちの可能性を奪わないで」
と題したシンポジウムが28日、東京都内で開かれた。東京の3弁護士会が主催。母子家庭の定時制高校2年の男子
生徒(17)が窮状を訴えた。
高校生は母と大学生の兄と生活。母は病気で職がなく、生活保護も受けていない。授業料が払えず、全日制高校を
1年ほどで退学した。
定時制に再入学し、週に5日、ファミリーレストランで時給750円のアルバイトをして家計を支えている。奨学金を家賃
や生活費に充てても、1日1回しか食事できない日もある。定時制高校では給食が出ているため、「給食はありがたい」
と話した。生活保護を受けていない理由は「母が教えてくれない」という。
教育関係者らのパネルディスカッションでは、埼玉県立小川高校定時制の鈴木敏則教諭が「奨学金や授業料減免は
基準が厳しく、希望しても受けられない生徒がたくさんいる。セーフティーネットになっていない」と指摘した。
2010/08/28 17:24 【共同通信】
▽ソース (47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082801000444.html