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25日夜の菅と前首相、鳩山由紀夫の会談では、鳩山は小沢サイドの意向として仙谷
の任を解くよう求めたが、菅はこれも拒み、「小鳩」より仙谷を選んだ。
「出て壊し、戻って壊す小沢流」
菅は党代表時代の10年11月の党両院議員総会で、小沢が率いた自由党が自民党と
連立で合意したことをあてこすりこんな自作の川柳を披露したことがある。
歴史は繰り返す。菅はそれから5年後、代表としてその「破壊者」を民主党に招き入
れ、いま党を壊されかねない状況に陥った。
■支持拡大作戦
民主党代表選は9月1日の告示を待たず、すでに「交戦状態」にある。菅、小沢両
陣営による票固めはもう始まっている。
「小沢グループは根っこは自民党旧田中派だから、大ローラー作戦と大電話作戦で党
サポーターを切り崩す。これから2週間、地方で小沢がサポーターに囲まれるシーンが
テレビで流れる。得体の知れない盛り上がりで小沢が勝つよ」
ベテラン秘書はこう予想する。サポーターには菅より小沢に親近感を抱く連合の組合
員も多い。
さらに小沢は26日、元首相の羽田孜(つとむ)、旧社会党系グループ幹部で前農水
相の赤松広隆らを回り、支持を取り付けた。ただ、鳩山グループ会長の大畠章宏は面談
要請を断っている。
菅は26日、自らの再選支持を表明している元衆院副議長の渡部恒三や元財務相の藤
井裕久らに直接電話し、選挙対策本部の役員就任を要請した。
「再選させていただいたら、本当に命をかける覚悟で臨んでいきたい」
菅はこの日、首相官邸を訪れた衆院当選1年生議員14人に表明した。出席者の1人
は「戦う菅直人になっていた。菅さんは、敵が生まれて初めてオーラが出てくるな」と
語った。
(続く)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100827/stt1008270114005-n4.htm