25日の東京株式市場で指数は4日続落し連日の年初来安値更新。前日の海外外為市場で、
一時1ドル=83円台と15年ぶり、1ユーロ=105円台と9年ぶりの円高に進んだほか、
現地24日の米国株安など世界的な株安連鎖が売り材料となり、寄り付き段階から安値更新。
後場に入り、首相発言をきっかけにジリ安基調をたどり、下げ幅を拡大した。大引けの日経平均株価は
前日比149.75円安の8845.39円。TOPIX(東証株価指数)も連日の新安値。
一時は前日比187.73円安の8807.41円と8800円割れ寸前まで下げる場面があった。
全面安。東証1部の売買代金上位30傑全銘柄が下落。出来高上位30傑中28銘柄が下落した。新安値銘柄は387に達した。
現地24日の海外市場で円は対ドルで83円58銭と、1995年6月以来、15年2カ月ぶりの円高となり、
円は対ユーロでも一時1ユーロ=105円44銭と、2001年9月以来、約9年ぶりの高値をつけたのが、
きょうの日本株の下げのきっかけだが、後場の一段安につながったのは首相発言。
後場寄り直後には公的資金の買い観測などから下げ幅を縮小して始まったが、
その後、菅首相、仙谷官房長官、野田財務相の会談が行われ、菅首相が円高について
「そう遠くないうちにちゃんと対応する」との旨の内容を発言したことが伝わると、先物売りにつながった。
「そう遠くないうち=即時ではない」と判断され、円高継続観測から日本株安の材料になるとの見方が強まった。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0825&f=business_0825_198.shtml