★円高・株安、身動きできず=民主党代表選を優先−政府・日銀
円高・株安に歯止めが掛からない。24日の東京市場で円相場は1ドル=84円台に上昇し、
株価は1年3カ月ぶりに9000円台を割り込んだ。前日の菅直人首相と白川方明日銀総裁の
電話会談では円高対策など市場が期待した具体的な行動が取られず、今の混乱に政府・日銀は
身動きできないと市場に見透かされつつある。
欧米の理解が得られぬ為替介入には高いハードルがある上、財政再建路線下での大規模な
景気対策は容易ではない。加えて「政策対応よりも民主党代表選挙の日程優先となっている面が
ある」(政府関係者)ことも、混乱への対応に機動性を欠く一因となっている。
政府は民主党案を踏まえ、9月上旬にも追加経済対策を策定する方向だ。だが、民主党内の関心は
9月の代表選に集中しており、詰めた論議を行うのは難しいのが実情。
財務省などの動きも鈍い。「経済対策は9月以降に出る各種の経済指標を見極めてからでもよい」
(主計局幹部)との指摘も多く、日本の首相を決める民主党代表選挙の成り行きや連立与党の枠組みが
固まるまでは動くべきではないと考えているようだ。(2010/08/24-19:19)
▽ソース 時事ドットコム
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=eco_30&k=2010082400795