日本の歴史教育では、小学生段階から日清戦争を扱い、日本はこの戦争に勝って清から賠償金を取り、
台湾を日本の領土にしたことを教えているが、日本が日清戦争をたたかった真の目的を教えていない。
戦争に勝った国は、講和条約の最初の条文にその国が最も欲することを書き込む。日清戦争の戦勝国である
日本が日清講和条約(下関条約)の第一条に書き込んだのは、領土でも賠償金でもなく、
「清国ハ朝鮮国ノ完全無欠ナル独立自主ノ国タルコトヲ確認ス」という文言だった。日本が最も求めていたのは、
朝鮮国の清国からの独立だったのである。なぜか。
(すこし略)
◆朝鮮語を「奪った」との謬論
李朝時代の朝鮮が「粗末な木造家屋」であったことは、朝鮮の外交顧問であった
アメリカ人のスティーブンスさえ、日露戦争のあとで、次のように述べていたことからわかる。
「朝鮮の王室と政府は、腐敗堕落しきっており、頑迷な朋党は、人民の財産を略奪している。
そのうえ、人民はあまりに愚昧(ぐまい)である。これでは国家独立の資格はなく、進んだ文明と
経済力を持つ日本に統治させなければ、ロシアの植民地にされるであろう」
朝鮮の近代化は、日韓併合後の日本統治によって初めて実現した。日韓併合100周年に
当たっての菅直人首相の謝罪談話を推進した仙谷由人官房長官は8月4日、日本の「植民地支配の過酷さは、
言葉を奪い、文化を奪い、韓国の方々に言わせれば土地を奪うという実態もあった」と発言した。
あまりの無知に開いた口がふさがらない。ここでは、日本が朝鮮人から「言葉を奪った」という
官房長官の妄想についてだけとりあげる。日本統治時代、朝鮮半島に在住した日本人は、
人口の2%に過ぎない。2%の人間がどうして
他の98%の人間から、土着の言葉を「奪う」ことができるのか。
仙谷氏は、日本統治下の学校で日本語が教えられたことを、誤って朝鮮語を「奪った」と一知半解で述べたのかもしれない。
それなら、この謬論(びょうろん)を粉砕する決定的な事実を対置しよう。
韓国人が使っている文字、ハングルを学校教育に導入して教えたのは、ほかならぬ日本の朝鮮総督府なのである。
イカソース
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100818/edc1008180303000-n1.htm