【政治】菅首相談話 「韓国はパートナー」「親近感と友情はかつてないほど強い」

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1影の軍団ρ ★
日韓併合100年を機に発表される菅直人首相談話の概要が、明らかになった。過去の植民地支配への
「痛切な反省と心からのおわび」を表明し、韓国が返還を要求していた朝鮮半島由来の文化財を「引き渡す」と明言。

朝鮮王朝時代の祭礼や主要行事を絵や文で記録した書物「朝鮮王室儀軌」(宮内庁所蔵、約160冊)などを
引き渡し対象として談話に盛りこむ方向で最終調整している。談話は10日に閣議決定を経て発表される。

首相は談話発表で日韓間に横たわる歴史認識問題に一区切りつけるとともに、核、ミサイル、
拉致問題を抱える北朝鮮への共同対処を念頭に、李明博(イミョンバク)政権との関係を一層強化したい考えだ。

「謝罪外交はやめるべきだ」(民主党若手)として閣議決定しない「首相の談話」にするよう求める声も与党内にあったが、
日韓関係重視の観点から官邸側が押し切った。

引き渡し対象となるのは、いずれも日本の旧朝鮮総督府から宮内庁に直接移管された文化財。
1965年の日韓基本条約締結時に結んだ関連協定に基づき、日韓双方は損害賠償請求権を互いに放棄しているが、
引き渡しは事実上の返還に相当する「特例的な措置」(政府筋)となる。

談話は、日韓併合条約締結から100年が経過したとして「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛」について
韓国に陳謝。文言は1995年8月の村山富市首相(当時)、2005年8月の小泉純一郎首相(同)の各談話をほぼ踏襲した。

サハリン残留韓国人への支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援などの協力継続も表明。

現在の日韓関係については「両国民間の親近感と友情はかつてないほど強い」と強調。
今後に関しては「両国は21世紀において、2国間関係のみならず、東アジア地域、世界の平和と繁栄のために
協力するパートナー」と指摘する。現在と未来に言及し、菅政権の「未来志向」を印象づける狙い。

日朝関係への言及は見送った。
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2010081002000015.html