先日の新聞紙面でも報じられましたが、ひきこもり状態にある若者が全国で70万人いると
推計される、という調査が、内閣府から発表されました。
この調査によると、将来ひきこもりになる可能性のある「ひきこもり親和群」は、155万人にも
のぼるとされています。
親の資産で一生食べていくプラン
個人的な仕事の話になりますが、私は数年前から、ひきこもりの子どもを持つご家庭に対して、
生活設計のアドバイスをおこなっています。アドバイスをおこなうのは、子どもが30代なかば
以上になっている家庭。
現実的にも、子どもの年齢が高いほど、親の資産で食べていく生活設計を立てやすくなります。
平均余命が短くなるため、必要資金を減らせるからです。
生活設計は「持ち家」が重要なカギ
プランニングの際、ポイントになるのは、持ち家の有無。ひきこもりの子どもの場合、自分の意思で
積極的に住み替えることが難しいため、住まいの確保は最重要ポイントです。現在の住まいが
老朽化していて子どもが一生住める状況でない場合は、親が健在のうちに建て替えを検討して
もらうケースも増えています。
子どもの国民年金、手続き忘れずに
国民年金の受給額によって、生活費の不足額は変動します。公的年金は住まいと同じくらいお子さんの
高齢期を支える上で重要な存在になることを意識して、滞納せずに支払ってもらうか、一部納付や申請免除を
利用してもらうことが重要だと考えています。
親の思いをきょうだいへ伝えることも重要
とはいえ、親が亡くなった後、頼りになるのは兄弟姉妹ですから、「おまえ(達)にはさみしい思いをさせたはず
だし、申し訳ないとも思っている。だけど、自分達が死んだら、頼りになるのはおまえ(達)しかいない。相続面でも、
納得できない部分があるかもしれないが、家と預貯金の○○万円はあの子に譲りたいと思う。何とか許して
もらえないか」など、親の気持ちをきちんとご兄弟に伝えておくことが重要だと
アドバイスしています。
引用元(全文はリンク先参照)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/kouza/fp/01/20100804-OYT8T00775.htm