【経済】吉野家惨敗、7月は10%減 17カ月連続前年割れ

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1そーきそばφ ★
吉野家が9日発表した7月の既存店売上高は前年同月比10.8%減となり、17カ月連続で前年を割り込んだ。
減少幅は6月の15.1%減から縮小したが、8カ月連続の2けた減だった。7月は28日から牛丼並盛を380円から
270円に値引きするキャンペーンを実施したが、すき家と松屋が同時期に250円に値引きし大幅な集客アップにはつながらなった。

これに対し、すき家は30%増、松屋も5.3%増とプラスを確保。牛丼3社による“真夏の安値決戦”の序盤戦も、
吉野家は苦戦を強いられた。

客数は6.4%減で、キャンペーン効果で6月の16.1%からは回復したが、17カ月連続のマイナス。
値引きで客単価が4.8%減となり、前月の1.2%増から2カ月ぶりに再びマイナスに転落した。

これに対し、吉野家より1日早い27日から牛丼並盛を280円を250円に値引きするキャンペーンを開始した
すき家の売上高は6カ月連続のプラスで、伸び率は昨年1月以降で最大を記録。松屋は29日から320円を
250円に下げるキャンペーンを実施し、4カ月連続のプラスを確保した。

7月下旬の3社による値引き合戦は、各メデイアで大きく報じられ、注目を集めたが、業界最安値の看板を
掲げることができない吉野家は、プラスへの浮上を果たせなかった。吉野家は、8月3日までキャンペーンを
実施したが、その後の反動減が懸念され、8月もプラスは難しそう。

吉野家では、キャンペーンによる集客効果や採算ラインなどを精査し、今後の価格戦略などに生かす考え。
ただ、割高な米国産牛肉を使用していることによる価格差を埋めるのは容易ではなく、苦戦が続くのは避けられない。

8月9日13時36分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100809-00000540-san-bus_all