【社会】「答えたくない」高齢者の安否確認、拒否相次ぐ

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1かなえφ ★
 東京都足立区や杉並区で都内最高齢者とされる男女の所在不明などが発覚したことをきっかけに、
各自治体が100歳以上のお年寄りの安否確認に追われている。

 高齢化が急速に進行する一方、個人情報保護の流れなどが行政の壁となっており、長寿社会への
早急な対応が迫られている。

 ◆情報を総動員◆
 「医療保険でも介護保険でも、区が持っている情報を可能な限り利用した」
 今年度中に100歳以上になる315人の安否確認調査の結果発表を終え、杉並区幹部は説明した。

 同区では、都内最高齢とされた古谷ふささんが所在不明であることが発覚したばかり。だが、
古谷さんについては、それまでお祝い品を受け取るかの文書を郵送していただけだった。今回の調査は、
7月末に足立区で戸籍上は111歳の男性の白骨遺体が見つかったことを受けたものだが、杉並区では
担当者を増員し、持てる情報を総動員してわずか1週間で終わらせた。

 個人情報でもある医療保険や介護保険の利用実績を確認することについて、この幹部は「目的外使用
との指摘はあるが、安否確認には必要だ」と話す。

 古谷さんを始め、全国で発覚する所在不明事案でも、住民登録が頼りにならず、高齢者の安否確認の
難しさが浮き彫りになった。全国の事例を分析すると、家族などから失跡情報が寄せられていても、
自治体が住民票を削除する「職権消除」など具体的な手続きを取らず長期間、手つかずになっていた
例も目立つ。別の杉並区幹部も「面会しようにも家族が拒否したら面談を強要する権限はない」と
悩みを明かす。
※続きます。
(2010年8月5日09時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100805-OYT1T00169.htm
▽グラフ
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100805-825094-1-L.jpg
▽所在不明が判明した主な高齢者への対応(画像)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100805-825085-1-L.jpg
▽記者会見する田中良・杉並区長(画像)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100805-825109-1-N.jpg