道警留置管理課の警察官が札幌市内の留置場で留置人の現金を盗んだとされる問題で、道警は2日、
窃盗の疑いで、同課看守係、巡査長渡部大樹容疑者(36)=石狩市花川南6の2=を逮捕した。
道警は同容疑者を懲戒処分する方針。今年逮捕された道警の警察官は4人目となった。
逮捕容疑は、6月10日から同23日までの間、札幌市西区の琴似留置場で、留置人12人から
預かった現金計1万2千円を盗んだ疑い。渡部容疑者は「住宅ローン返済のため、消費者金融などに
約470万円の借金があり、生活が苦しかった」と容疑を認めているという。
道警監察官室によると、渡部容疑者はこのほか、同留置場に勤務した昨年4月以降、延べ30人以上
から現金計十数万円を盗んだ疑いがあり、道警は容疑が固まり次第、窃盗容疑で追送検する方針。
留置人の現金は施錠された保管庫で預かり、留置人が日用品を買う際に警察官が出し入れし、
出納簿に出金額を記載する。渡部容疑者は現金を出し入れする際、1回千〜1万円を抜き取り、
出金額の記載を実際より水増ししていた。道警は今後被害額を確定し、現金を所有者に返還する。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/244357.html