民主党政権発足後、初めて死刑が執行されたことについて、同党の枝野幹事長は28日昼、
国会内で記者団に対し、「(千葉法相が)粛々と法に基づいて法執行を行ったと受け止めている」と語った。
参院選で落選した千葉法相の続投が批判されていることについては「(死刑)執行命令書に署名したのは
(参院議員の任期切れ前の)24日だと聞いている」と述べ、批判は当たらないとの考えを示した。
同党の滝実衆院法務委員長は28日午前、「千葉法相は死刑制度には批判的だが、
法相の立場では持論にこだわらず、慎重に判断すると言っていた。長い間、悩んだ上で大臣として慎重に判断したのだろう」と述べた。
民主党内では、30日召集の臨時国会で、千葉氏が参院選で落選後も続投したことが
批判されることを懸念する声が出ていた。同党内では「法相の職責を果たしていないと批判される材料が減った」(中堅)と受け止める向きもある。
一方、自民党の森英介前法相は「なんで今まで死刑を執行しなかったのか、と責める筋合いのものではないと思っている。
調査などに時間がかかって、条件が整わなかったのかもしれない。
いろいろな事情を勘案して法相としての職責に基づいて決断されたのだろう」と語った。
みんなの党の江田幹事長は国会内で記者団に「(千葉法相への)問責決議が取りざたされている時期に、
なぜ今まで執行しなかった人がやったのか、そのタイミングの判断は理解に苦しむ。どういう判断をしたのか説明してほしい」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100728-OYT1T00515.htm