★プーチン首相、スパイに「明るい未来」を約束 「裏切り者はろくな死に方しない」
【モスクワ=遠藤良介】インタファクス通信によると、ロシアのプーチン首相は24日、
米露のスパイ交換で帰還した自国の諜報(ちょうほう)員10人と面会したことを明らかにし、
「彼らには興味深い、明るい人生が待っているだろう」と述べた。訪問先のウクライナで
記者団に語った。旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の首相として、米国でのスパイ団摘発で
諜報機関の士気が低下するのを避ける狙いがあるとみられる。
この中でプーチン氏は、“美人スパイ”チャップマン諜報員らとの面会で人生について語り、
生演奏で歌ったなどと説明。米国でのスパイ団摘発は「裏切りの結果だ」とし、「裏切り者は
ろくな死に方をしない。たいていは酒かクスリにおぼれてのたれ死にする」と語った。
また、「裏切り者」の名はすべて把握していることを確認した。
露大衆紙の報道によると、“美人スパイ”らはモスクワ市内の閉鎖施設で綿密な事情聴取を
受けているとされる。プーチン氏が面会した日時などは不明だ。
プーチン氏は一方で、スパイの業務が過酷なものであるとも指摘。「外国語を完全にマスターし、
何年にもわたって、外交の保護を当てにせずに祖国のために課題を遂行する。自分と、そして自分が
何者であるかすら知らない近親者は日々、危険にさらされる」などと述べた。
プーチン氏は少年時代からスパイにあこがれてKGB入りし、1980年代に当時の東ドイツで
諜報活動に従事していた。
2010.7.25 17:56 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100725/erp1007251801006-n1.htm ロシアの会員制交流サイトに掲載されたアンナ被告の写真(AP)
http://sankei.jp.msn.com/photos/world/europe/100725/erp1007251801006-p1.jpg