中国産ワカメを「鳴門産」と偽って販売したとして、不正競争防止法違反
(誤認惹起(じゃっき))に問われた徳島県鳴門市の水産物加工販売会社「マルナガ水産」の
元社長、伊藤五百里被告(70)と同社に対する初公判が16日、地裁(武田正裁判官)であった。
両被告とも起訴事実を認めた。
起訴状によると、伊藤被告は2009年1〜6月頃、鳴門産と誤認させる表示をして、
中国産ワカメ約470トンを大阪市内の卸売業者を通じ、広島県尾道市の海産物店など
約560か所で販売したとしている。
検察側は冒頭陳述で、05年頃、生産量の減少で鳴門産ワカメの価格が上昇したため、
伊藤被告の指示で偽装を始めたとした。また、同社は08年と09年1〜6月に
取り扱ったワカメのほとんどを鳴門産としていたが、実際には、鳴門産ワカメは
08年は仕入れ量の約10%、09年も約3%に過ぎず、ほとんどが
中国産であったことを明らかにした。
*+*+ YOMIURI ONLINE 2010/07/17[10:06:29] +*+*
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100717-OYT1T00265.htm