「参院選落選」という、これ以上ない民意を突きつけられながら、千葉景子法相(神奈川選挙区)が
閣僚にとどまることに対し、党内外から批判が高まっている。千葉氏は菅直人首相に辞意を伝えたが、
首相が強く慰留した。背景には千葉氏が辞任すれば、党内から内閣改造や党執行部の責任を
問う声が激しくなりかねないことを懸念した「政局的打算」がうかがえる。
「絶対理解されるはずがない。千葉氏は大臣として戦って負けた。国民感情にもとる。
神奈川県民を愚弄(ぐろう)していることにもなる」
産経新聞の取材にこう憤るのは民主党の長尾敬衆院議員(大阪14区)。長尾氏のもとには
支援者らから、今回の菅政権の方針に抗議の電話が相次いでいるという。
当然ながら自民党などの野党は「千葉氏は国民の審判を受けて落選した。法相としての
存在意義をすでに失っている」(自民党首脳)と、批判のボルテージを上げる。
首相は13日夜、記者団に「大臣は議員である人が多いが、議員でなくても適任者で
あればなれる。千葉氏は法曹出身でもあり適任者だ」と、千葉氏の続投は問題ないとの
認識を強調。社民党の福島瑞穂党首も14日の記者会見で、「選択的夫婦別姓を
可能にする)民法改正と捜査の可視化を全力で実現していただきたい」と述べた。
*+*+ 産経ニュース 2010/07/14[23:05:10] +*+*
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100714/stt1007142240012-n1.htm