大波乱となりそうな7・11参院選で、大手報道各社による各党の獲得議席予測が出そろった。
民主党に厳しい予測が並ぶ中、与党過半数割れでは一致したものの、
50台に乗るかどうかでは分析が分かれた。中には、民主は最悪の場合、「42」という衝撃的な数字を掲げた社も。
開票速報がテレビ報道の華なら、議席予測は紙媒体が選挙班を作り、
巨額の予算と地方支局を総動員するなどマンパワーを投じた結晶だ。「当たるも八卦」とはいかない、
社の威信を懸けた予測レースを制するのはどこか。
各社の議席獲得予測だが、民主党については、新聞で産経(6日朝刊)が「51」、朝日(9日朝刊)が「49」、
毎日(5日朝刊)が「49〜59」、読売(9日朝刊)が「50議席前後」、日経(9日朝刊)が「50前後」。
通信社は共同(6日配信)が「49」、時事(5日配信)が「54議席は微妙」だった。
もちろん、各社は数字には幅を持たせているが、最大でも民主単独過半数となる「60」に届いた社は皆無で、
最悪の場合は朝日が「42」の可能性を指摘。一方で、毎日は「54議席は維持できそうだが、56に届くかは微妙」としており、
他社よりも民主党が高い分析をしている。
民主党幹部は「6月末の党の調査では、選挙区37、比例21で計58議席はいくだろう、ということだった。
菅首相の消費税発言のブレ、討論や取材を避ける『逃げ菅』の姿勢が有権者の反感を買い、
内閣支持率も落ちている。どこまで議席が目減りするのか」と、不安を漏らす。
接戦区を軒並み民主が取れば与党過半数に近づき、逆に全部落とせば「50」を下回り、
菅首相の責任論や政局に発展する。それだけに、菅首相は民主が重点区に選ぶ全国16の激戦区を中心に行脚し、
局面の打開を狙っているが、鳥取では候補者名を間違えるなど、効果は未知数だ。
果たして、最後に笑うのは誰か。(抜粋)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100710/plt1007101351000-n2.htm