★土石流など新たな災害を警戒
7月9日 17時39分
大雨による土石流の被害が出ている鹿児島県南大隅町では、土石流など新たな土砂災害を警戒して、
町と消防の担当者が、町内の巡回を続けています。
鹿児島県南大隅町の大浜下地区では、大雨の影響で今月5日以降、大規模な土石流が続き、
大量の土砂が海岸沿いの集落に流れ込むなどの被害が出ています。9日の南大隅町では日中、
時折小雨が降る天気でしたが、先月1日から今月8日までの雨量が年間の平均雨量の半分以上に
当たる1200ミリを超えていて、地盤が緩んでいるところが多くなっています。
このため、南大隅町では、土石流など新たな土砂災害を警戒して、町の職員や地元の消防の担当者が、
土石流が起きた地区やその周辺を巡回しました。担当者たちは、新たに土砂が崩れそうになっている
危険な場所がないかや、海岸沿いに流出した土砂の撤去作業の進み具合などを確認しました。
南大隅町の森田俊彦町長は「大雨が続けば、土石流の被害が拡大するおそれがあるので、
現場での監視を徹底したい。
また、今後、避難の対象の地域を広げるかどうかを検討したいと思う」と話しています。
また、町内に住む年配の女性は、「いつでも避難できるように準備をしたほうがよいと家族から
言われています。土石流が起きてから怖くて、夜はあまり寝られないです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100709/t10015642331000.html