・各政党の参院選マニフェストや政策で賛否が分かれる「永住外国人の地方参政権」。
民主党はマニフェストでは触れていないが、実現に前向きとされる一方、自民党や
みんなの党などは「反対」を明記し、対抗軸として打ち出している。
「ここで生まれて、ここで死んでいくのに、地域住民として思いを託すことができない。
せめて意思表示の機会を与えてもらいたい」。在日本大韓民国民団県地方本部団長の
金一雄さんにとって、参政権獲得は長年の願いだ。
県内全市町村を回り、参政権を求める要望書を出したのは17年前。「半数以上の自治体で
採択してくれた」と振り返る。昨夏には、参政権の実現を掲げた民主党が政権を取ったことで、
期待が一気に高まった。
しかし、今年2月、かつて賛成決議をしていた県議会が反対に転じ、全国でも同様の動きが
広がった。さらに、民主党も党内の慎重論などから法案提出を断念。参院選マニフェストには
社民、共産党が「賛成」の姿勢を記しているが、民主党は触れていない。
参政権付与を望むのは、当事者の外国人だけではない。日系人の支援活動に取り組む
宇都宮市、長谷川朋子さん(54)は「日本できちんと生活し、納税をしている外国人は多い。
そうした人には認められるべきだと思う」と話す。
だが、その一方で反対論も根強い。自民、みんなの党はそれぞれ、マニフェストに「国の
かたちを壊す」「参政権のためには国籍を取得すべきだ」と明記している。
宇都宮市、ウェブディレクター大隈広郷さん(40)は反対派の1人。「与那国島だったら、
100人の外国人が移住したら、十分キャスティングボードを握ることになる。参政権を認めた
場合、そうした事態が起こる可能性もある」
「外国人参政権に反対する会・全国協議会」の署名活動などに参加している野木町、会社員
女性(33)も「国の在り方にかかわる問題なので、議論を尽くした方がいい」と強調する。
県内の永住外国人は2008年末時点で1万1463人。10年前と比べ、約3倍に増えている。(一部略)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100706/347352 ※前:
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1278496535/