映画にテレビ、パソコン、そしてゲーム機にと、3D映像がエンタメ業界を席巻している。
“飛び出る”大迫力の映像は新鮮な感動をもたらしてくれるが、実は子どもの脳と目に
深刻な影響を及ぼす危険性が専門家から指摘されている。ボーナスシーズン突入、
3Dテレビを購入する前に、これだけは知っておきたい重要事項──。
世界の映画興行収入記録を塗り替えた「アバター」に続き、「アリス・イン・ワンダーランド」など、
かつてない迫力と映像美を実現した3D映画が軒並み大ヒットを飛ばしている。
これまでにパナソニックやソニーが3D対応テレビを発売。シャープ、三菱電機なども
参入を発表しているほか、富士通やNECからは3D対応のパソコンが登場した。
まさに“3D元年”というべき盛り上がりを見せているのである。
ところが、こうした3D映像、実は良いことばかりではないようなのだ。
3D映像が目に与える影響を研究している金沢工業大の河原哲夫教授(感覚情報処理)はこう指摘する。
「左右の目で違うものを見せられる3D映像では、目はこれまでに経験したことのないような
不自然な筋肉活動を強いられます。その影響はパソコンによる目の疲労よりも深刻です」
そもそも3Dとは、3dimension(3次元)の略で、立体映像のこと。本来、人間は数センチ離れた
左右の目で見る対象のズレ(視差)をもとに、脳で奥行きや立体感を認識している。現在主流となっている3D映像は、
専用メガネを使って左右の目に違う映像を見せることで、人工的な視差をつくり出して立体的に見せる仕組みだ。
岐阜大医学部附属病院の青木光広臨床准教授(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)は、特に子どもの脳に与える影響をこう警告する。
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