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その小池は、市長時代の後援会組織を基盤に、支持拡大を図る。企業団体献金の禁止や、
国会議員定数の半減などを訴え、民主、自民の二大政党に対する批判票の受け皿を目指す。
それだけに、首相交代で民主党の支持率が急回復したのは、大きな誤算だ。
陣営内からは「第三極として(批判票を)吸収しないといけないのに、その熱気がない」との嘆き節も漏れる。
「市長や参院議員の経験を生かし、わたしに汗をかかせてもらいたい」。
6月24日午前、新党改革代表の舛添要一も駆け付け、徳島市内で行った出陣式。
「必勝」の鉢巻きをした小池は、自身の「実績」を必死にアピールした。
保守分裂に内閣支持率の急回復。対する民主党新人の吉田の陣営内では、
楽観論が広がり、幹部は運動の上滑りを警戒する。公示前日の23日に開かれた陣営の選対会議。
県連幹事長の橋本幸子は、「支持率回復でみんな安心感を持っているが、
すぐ上がったのだから、すぐ下がる可能性だってある」と楽観論を戒めた。
6月24日午後、県西部の吉野川市にあるショッピングセンター駐車場。
マイクを握った吉田は、「民主党が頑張らないと日本は良くならない」と、政権安定の必要性を懸命に訴えた。
徳島は、菅内閣で官房長官に就任した仙谷由人(衆院1区)の地元。
万が一、吉田が敗れれば、仙谷の威信にも傷がつく。
「仙谷官房長官のおひざ元で、一票を託してほしい」。
首相官邸を留守にできない仙谷に代わり、応援に入る民主党議員の多くは、こう呼び掛けることも忘れない。
以上