★「ザ・コーヴ」全国22館で7月3日から公開へ
和歌山県太地町のイルカ漁を隠し撮りした、米アカデミー賞受賞ドキュメンタリー映画
「ザ・コーヴ」の上映中止が相次いでいる問題で、この映画が全国計22館で7月3日
から順次公開されることが21日、明らかになった。
映画配給会社アンプラグドが、東京都内で開かれたシンポジウムで発表した。東京の
シアター・イメージフォーラムや横浜ニューテアトルなど6館で7月3日から公開。
以降、順次16館で上映される。
東京・霞が関の弁護士会館で行われたシンポジウムには、アンプラグドの加藤武史代表のほか、
上映を予定している大阪や名古屋の映画館から支配人ら4人が出席。4人はいずれも2年前、
右翼団体などの抗議で上映を中止する映画館が続出したドキュメンタリー映画「靖国 YASU
KUNI」の際も上映にかかわった経験があるという。
東北地方で映画館6館を運営する「フォーラムネットワーク」番組編成の長沢純さんは「前回の
(「靖国」を上映した)経験を生かすことができた。賛否のある映画だが、見たい人が見る
チャンスを失ってしまうのが一番あってはならない」と語った。
会場ではこのほか、ジャーナリストの田原総一朗さん、漫画家の石坂啓さん、映画監督の崔洋一
さんらが出席し、映画の内容などについて議論した。
(2010年6月21日21時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100621-OYT1T00986.htm