中国人民解放軍が将来の宇宙軍拡競争に備え、空軍と宇宙開発を統合した「空天一体」戦略を策定し
「宇宙軍」創設へ向け準備を本格化させていることが分かった。宇宙軍の兵士養成も計画している。
中国空軍筋が15日、明らかにした。
中国の宇宙軍構想の概要が明らかになったのは初めて。米国は1985年に宇宙軍を設立したが、
2002年に戦略軍に統合され、敵のミサイル攻撃の防御や戦略核兵器などを担当。
ロシアも宇宙軍を創設している。
中国政府は有人宇宙船打ち上げなどの宇宙開発の目的を「平和利用」と説明しているが、「制天(宇宙)権」
確保へ長期戦略を進めていることが明確になった。
同筋によると、中国軍は04年7月に「空天一体化」と「攻防兼備」の宇宙戦略を策定。近い将来、空軍下に
「航空宇宙作戦指揮センター」を設立し、空軍を中心に、将来の宇宙軍のための兵士を養成するという。
西側の軍事専門家の間ではこれまで、中国の未来の宇宙軍は戦略ミサイル部隊が中核になるとみられていたが、
宇宙技術は航空技術と不可分のため空軍主導になったという。
ソース
西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/178389